2021年7月7日から7月9日にかけては、日本が完全におかしくなった3日間としてここに記録を書いておきます。なんだか本当にすべてがどうでもよくなった。ここまで日本人は馬鹿だったのか、ということをつくづく思った。オレはオレで好きに生きるし、国にはもう期待しない。税金はちゃんと払うけど。「こりゃ、終わったな」という件は6つ。

「茨城県医師会の”要請” “ご配慮のお願い”によるロッキン中止」「東京での第4回緊急事態宣言発令」「東京五輪無観客決定」「西村康稔経済再生担当大臣(再生?)による酒を提供する飲食店に酒業者が酒を卸さぬよう要請」「酒を出す飲食店に金融機関が(お前ら酒出すんじゃねぇ! と)働きかけるよう要請」「北海道鈴木直道知事、北海道での五輪有観客決定に『ご理解をいただけずに残念だ』発言、それに賛同の声殺到→結局無観客に」です。写真は1ヶ月リュックに入れ続けた忖度マスクです。汚ねぇな。ケバだってるだろうよ。
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 これまで私は「コロナにそこまでビビるのはアホ」と言い続けてきましたが、もう「日本人は一生コロナを怖がり続け、世界でもっともダサい国を目指せ」という「どーでもいいわ」の清々しい気持ちになっています。あー、こんなクソみたいな国で子孫を残さないで良かった! オレの代で終了。いえ~ぃ! 妻とその後の甥っ子2人にキチンと遺産を残すだけでいいわ。

 さて、前出の6つについて一つ一つ何が馬鹿かを書いていきます。もっともマイナーネタですが、コレから行きます。大前提として、コロナの被害について日本は高橋洋一氏が言う通り「さざ波」。それはワクチンを打とうが打つまいがそうなのです。面倒くさいのでいちいち数字は挙げませんがこのサイト、見て下さい。本当に日本は「ワクチン先進国」であるイギリスなどとも比べ、被害は軽微です。なぜか東アジアは被害が少ないのです。これを言うと「遺族の前で言えるか!」と言われますが、遺族に言うわけないでしょう。そこまでデリカシーがない人間ではありません。ただ、遺族ではないお前には言います。それでは1つ目。

【北海道鈴木直道知事、北海道での五輪有観客決定に『ご理解をいただけずに残念だ』発言、それに賛同の声殺到→結局無観客に】

東京五輪を開催するとコロナが拡大し、極悪ハイブリッド種が爆誕して人が死ぬ。人の命をたかだか運動会のために失うのはあまりにも無意味である--これが反対派のロジックです。徹底的に「五輪開催=死者続出」の論陣を反対派とメディアは垂れ流してきました。根拠ねぇだろ馬鹿。ただ最悪のシナリオを描き心配してるだけだろ馬鹿。

札幌ドームでは、サッカーの試合が行われます。EURO2020は6万5000人の大観衆がノーマスクで熱狂し、パブリックビューイングでもビール持った酔っ払いが肩を抱き合い大絶叫! 「ワクチン接種が進んだからだ」は通用しませんよ。何しろ陽性者数・死者数は日本よりも圧倒的に多い国ですから。陰性証明書は求められたようですが、とにかくそれでも根性出して欧州各国はノーマスクで満席にしました。

この胆力たるや、お見事です! 一方、我がバカ日本は札幌が有人観客になると発表されたら反発の声が殺到! そしてそれに同調し、懸念を示す鈴木知事を大絶賛! なんだよ、北海道民、お前ら差別主義者か? 北海道日本ハムファイターズも北海道コンサドーレ札幌も札幌ドーム使ってるだろ。客入ってるだろ? えっ? 国内の試合と国際試合は別でーす! だと? その考えが差別主義者なんだよ! 日ハムのロドリゲスとかバーヘイゲンとか外国人選手は歓迎しているが、五輪選手だと違う。

もっと言うと、五輪で来る客さえコロナ陽性者だと思っている。そもそもコロナをここまで怖がるのが馬鹿だが、NPB、Jリーグの試合は安全で、五輪だとダメ、というのがまったくもって整合性がない。「世界から色々な人が来るから怖いですぅ~!」と言うが、あのよ、お前ら散々「世界の方々はワクチンを打っているからワクチン後進国の日本よりも進んでます! 羨ましいです!」と言っていたろ? ここの整合性、どう取るんだ、エッ! 結局「五輪=危ない」という根拠レスな論を信じ込んでるだけだろ

こうした「五輪=殺人イベント」というプロパガンダを信じ込んだバカが五輪に反対し、その「空気」を感じ取った鈴木知事が有観客に懸念を示し、絶賛キャーキャーコメント殺到。そしてその「空気」を感じ取った組織委が無観客を決定。鈴木知事に対しては再び「よくやった! あっぱれだ!」の声が出たのです。

あのね、政治家って常に「空気」を読んで、自分にとって有利であろうことをやるだけなの。合理性はそこにはない。今回の札幌の無観客決定。日ハムとコンサドーレの試合も無観客にしなくちゃ整合性とれないのに、「五輪で客が入ると人が死ぬ」というイメージが牽引してこのような決定になった。あのさ、鈴木知事を絶賛している皆様、同氏の手の平で踊らされているだけですよ。

そして、一つ指摘したいのが、パラリンピックは批判しない点です。なんだか五輪に反対する女性軍団が登場してリレー配信みたいなことをしていましたが、これが「いつものメンバー」でした。具体名は挙げませんが、とにかく自民党政権が大嫌いな「いつものメンバー」です。この人達も含め、五輪に反対する方々はパラリンピックの名前は出さない。

理由は、パラリンピックは障害者アスリートが参加するからです。普段から「弱者に寄り添う」という建前を持っているこの方々は、パラリンピックを否定することができないのです。五輪は健常者が出るから批判できる。「#東京五輪開催に反対します」的なハッシュタグは大盛り上がりでしたが「#東京パラリンピック開催に反対します」って盛り上がってませんよね?

結局五輪反対は「反政権運動」であり、「政治家による支持率UP施策」なんです。今回の札幌の件でこれは見事なまでに露呈しました。もはや「日ハムとコンサドーレはOKなのになんで五輪のサッカーはダメなの?」は論理的に説明できない。すべてが「お気持ち」なのです。この件がすべてにおいて象徴的なので、冒頭に持ってきました。

【茨城県医師会の”要請” “ご配慮のお願い”によるロッキン中止】

2000年に茨城県の国営ひたち海浜公園で開始したロック・イン・ジャパンフェスティバル。開催1ヶ月前に茨城県医師会が中止の「要請」「ご配慮のお願い」を出し、総合プロデューサーの渋谷陽一氏が苦渋の決断で中止を発表しました。医師会は以下の要請をしました。

1 今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止又は延期を検討すること。

2 仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと。


これに対する渋谷氏の声明を読むと一言で言えば「医師会の言ってることは曖昧過ぎて対処できないので辞めるわ」です。

コロナ騒動の中、突如として存在感を増したのが「医師会」なる謎の集団です。実態は開業医の団体で、医学の進歩に関与するというよりは、自身の既得権益を守ることを主とした政治家への圧力団体。日本医師会の中川俊夫会長、東京都医師会の尾崎治夫会長が頻繁に会見を開きました。彼らは常に国民に対して「自粛しろ!」「医療を逼迫させるな!」と命令し続けた

これらの発言はまぁ~、テレビも新聞も通信社も取り上げるわけですよ。「医師会からの切実なるお願い」的文脈でね。これを受け、バカ国民は「ははぁ~医師会様、ありがたい金言をたまわりありがとうございます!」となった。中川氏も尾崎氏も自民党議員の政治資金パーティに出席したり、中川氏に至っては自粛要請していたというのに女性と寿司デートでシャンパーニュですわ。

この2人のお陰もあり、「医師会=立派な方々」というイメージが定着し、医師会が言うことはすべて立派ということになった。そんな中の茨城県医師会のロッキン中止要請。「ワシらも日本医師会や東京医師会のように存在感見せて仕事してる感出さなくちゃな」とばかりに中止要請をした。

おい、お前ら! 鹿島アントラーズの試合にもそんな要求していたのか! 

結果的にロッキン側は中止要請を受け入れ、声明を発表。私は渋谷氏のこの判断、実にロックだと思います。多分、医師会は「ワシら、ちゃんと仕事してるもんね~。一応要請出したよw」みたいな気持ちだったろうに、本当に渋谷氏が「じゃあ辞めます」と言い放ち、「えぇぇぇ? マジぃ?」となったのではないでしょうか。結果、茨城県医師会は大炎上。渋谷氏のすさまじき胆力により、医師会の横暴を世間に見せつけたのでした。

ここまで五輪とロックフェス、2つの中止例を見ましたが、賢明なる皆様はもうこのダブルスタンダードが分かるでしょう。「なんか五輪とロックフェスってヤバそう♪ でも、プロ野球とJリーグは安心だよね♪」という単なるフィーリングの問題なのです。これによって多くの人がこれまでの準備・努力・自己研鑽・友情・愛情をぶっ壊されたのです。

もう、ここから先はバカバカしいので簡潔に。

【東京での第4回緊急事態宣言発令】

過去3回の緊急事態宣言、効果検証しろよ。あと、緊急事態宣言求める人々、求めない人々の生活考えてねぇだろ。お前らは「会社行かないでラッキー! 収入も別に代わってないしw どうせオレ、宴会嫌いだし今の状態快適w」みたいなもんだろう。だが、困っている人がいるんだぞ。お前らは「インターネット禁止」となった時にようやく「やめて!」と言うだろう。今、飲食店・旅行業界はその状態にある。

【東京五輪無観客決定】

前出札幌と同じだが、バカ世論に負けただけ。そして外国人差別。どうしようもねぇ。

【西村康稔経済再生担当大臣(再生?)による酒を提供する飲食店に酒業者が酒を卸さぬよう要請】

酒がコロナ感染拡大の最大要因、という最初の設定を変えられないだけ。実際は家庭・施設・病院が感染の主要な場所。「飲食店に行った人がこれらの場所で感染させたんです!」という論もあるが、それは証明できない。仮定の話で飲食店を「悪」にした。7月10日付け、東京新聞でオレが書いた文章を以下、引用する。

東京都の飲食店への規制について今一度振り返ってみよう。11月28日~1月7日は22時までの「時短要請」。1月8日~3月21日は第2回緊急事態宣言。22日~4月11日は21時までの時短要請。12日~24日はまん延防止等重点措置。25日~6月20日までは第3回緊急事態宣言。21日~7月11日までは重点措置。そして今回前倒し解除はあり得るものの、8月22日までだ。つまり、274日連続でなんらかの制限を課していることになる。緊急事態宣言の割合は、今年は8月22日までの234日中172日で73・5%。
「酒が悪い」という設定を最初にしたものだから西村大臣ももはや引き返せない状態になった。昨年夏、小池百合子・東京都知事は散々「夜の街」を悪者にした。これも大きな影響を与えただろう。挙句の果てには「路上飲み」がコロナ感染源とする報道も出まくった。これらを証明するデータはないのである。あくまでも日本特有の「空気」「フィーリング」が酒を「悪」としたのである

【酒を出す飲食店に金融機関が(お前ら酒出すんじゃねぇ! と)働きかけるよう要請】

あのさ、密告社会を推奨するの? 西村大臣。なぜ金融機関なのかを記者に聞かれた同氏は「飲食店と日常的に付き合いがある」的な言い方をしたが、あのよ、飲食店ともっと密接的な関係がある存在を忘れていないか?

「客」「納入業者」である。

金融機関はあくまでも融資の際にいるだけであり、もっと密接的な関係があるのは客と業者だ。結局、「酒を出す飲食店へのカネを断ち、こいつらを潰そう」と考えただけだろう。なんて愚かな大臣だ。その後、撤回したものの、この発言は完全に大臣更迭ものである。


で、最後に言いたい。

おい、菅義偉、お前、こんな無茶苦茶な状況を許しまくったお前はさっさと総理の座を辞職しろこの馬鹿野郎!