ショーンK氏の経歴詐称が週刊文春にすっぱ抜かれて、さらには政治家の経歴詐称疑惑も次々とほじくり返されるなど、「経歴」というものが人間にとっていかに見栄を張るのに使われたり、さらには自分のコンプレックスを補完してくれるかがよく分かりました。
ショーンKどころではない、安倍も麻生も高市も!― 政治家の経歴詐称は重大な犯罪行為(togetter)

どうやら、経歴詐称のポイントは「ちょっとかすったことを大袈裟に見せる」ということにあるようです。それは、学歴であり、職歴ですね。海外大学に1年しかいなかったのに「修了」と書いたり、大学に附設された外国人向け語学学校に行っても「留学」ということになる。高市早苗氏の場合は「アメリカ連邦議会に勤務」とありますが、実態は「米下院議員の個人事務所の無給手伝いだった」そうです。

さて、この「大袈裟経歴作り」のポイントが見えてきたので、私も経歴を盛り盛りにして書いてみます。一部完全に誤りも入れておきます。おい、コメンテーターの仕事、待ってるぞ。


ジューン・ヴァン・ヘーベン・中川(ジューンH)
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1973年英・ロンドン生まれ。アメリカの高校在籍中にその能力が認められイリノイ州立大学に特別編入される。1993年一橋大学商学部入学。世界最高峰・ペンシルバニア大学ビジネススクールのウォートン・スクールに留学。マッキンゼー・アンド・カンパニー、鹿島建設、NHKなどを経て1997年博報堂入社。世界的企業の国際会議を仕切ったり、日本上陸をすべて手掛ける。2001年、フリーのジャーナリストに。以後、週刊文春、BRUTUS、週刊新潮、新潮45、日経マネー、日経ビジネスアソシエ等の雑誌に多数寄稿。IT業界に入り、多数のサイトを手掛ける。テレビ・ラジオ番組多数出演。

あぁ、気持ち悪い気持ち悪い。
実際のところはこうだからな

■英・ロンドン生まれ→ただの嘘。実際に生まれたのは福岡県北九州市。まぁ、母の里帰り出産なので、プロフィールに書く時は「東京都立川市」

■アメリカの高校在籍中にその能力が認められイリノイ州立大学に特別編入される→単に外国人向け英語講座にカネ払って夏休みに参加しただけ

■世界最高峰・ペンシルバニア大学ビジネスス クールのウォートン・スクールに留学→単にウォートンに留学していた友人を頼って1週間ぐらいそいつの寮に居候し、大学の中をブラブラしただけ。講義に出たかどうかは覚えていない。

■マッキンゼー・アンド・カンパニー→単に大学3年の夏に「サマー・ジョブ」という1週間のインターンに参加して66000円のバイト代をもらっただけ。

■鹿島建設→大学四年生の時、東京・柴崎にある鹿島建設のフットボールチームのグラウンドを走るというヘンなバイトを夏休みの間していただけ。

■NHK→中学の先生の紹介で、NHKの自然紹介番組で、とある構成作家の下働きのバイトをしただけ。

■世界的企業の国際会議を仕 切ったり、日本上陸をすべて手掛ける→嘘。末端で現場を駆けずりまわってただけ。

■2001年、フリーのジャーナリストに→フリーといえばフリーだが単なる無職で、その後貧乏ライターに

■以後、週刊文春、BRUTUS、週刊新潮、新潮45、日経マネー、日経ビジ ネスアソシエ等の雑誌に多数寄稿
→メジャーどころの男向け雑誌は大体1回は仕事しているが、この中でステイタスが高そうな文春、BRUTUSなどは1回仕事しただけでもう仕事来なくなる。それなのに最初に2つ挙げてしまうところがポイント。

■IT業界に入り、多数のサイトを手掛ける→単なる現場労働。IT小作農。

■テレビ・ラジオ番組多数出演→酔っ払って暴言を吐いて強制退去させられるなど、失敗話だらけ

さぁ、こんな感じで、一見立派そうな経歴というのは「解釈」次第で書けるものです。皆さんは経歴を盛りまくらないでくださいね!

冒頭のジューン・ヴァン・ヘーベン中川の写真は「フリー写真素材ぱくたそ」より

また、こうした見栄を張ることのバカバカしさについて、お金と賢く付き合う方法について書いた本

『節約する人に貧しい人はいない。』(幻冬舎)

どうぞよろしくお願いいたします!