いやはや、日本シリーズ、まさかの巨人が2年連続の4タテでソフトバンクに敗れましたね。この惨敗については、DH制の云々やら、セ・リーグの他5球団があまりにも不甲斐ないことやら野球に詳しい方が色々書いているので私は何も言いません。ただし、今回ネットを見ていたら時々「人気のセ・実力のパ」という言葉が出ており、これに違和感を覚えました。

元々この言葉は、観客動員数が圧倒的に多く、巨人の試合が毎晩地上波で放送されたいた時期のセ・パ両リーグを表す言葉です。川崎球場や日生球場の閑古鳥っぷりったらヒドかったわけで、パ・リーグのチームは滅多に注目されていなかった。だからこそ、全国中継されるオールスターになるとパ・リーグの選手が必死になり、オールスターでの勝率が高かった--このように解釈していました。
しかし、今回「人気のセ・実力のパ」がレギュラーシーズン・交流戦・日本シリーズにおける「パ・リーグの強さ」として使われているように感じたのです。そもそも「人気のセ」も違うと思います。2019年の観客動員数を見てみましょう。
◆2019年
セ・リーグ:1486万7071人(平均:34655)
パ・リーグ:1166万9891人(平均:27203)
セ・リーグ:1486万7071人(平均:34655)
パ・リーグ:1166万9891人(平均:27203)
確かにセ・リーグの方が多いですが、過去と比べれば差は縮まっています。
◆1970年
セ:654万2750人
パ:303万8530人
◆1980年
セ:1032万2000人
パ:579万7500人
◆1990年
セ・1202万人
パ・860万9000人
◆2000年
セ・1287万3500人
パ・956万7500人
◆2010年
セ・1230万8022人
パ・983万2981人
段々とセ・パの観客動員数の差は縮まってきているわけで、「人気のセ」というのもどうかなぁ、と思うのですよ。「実力のパ」は交流戦とここしばらくの日本シリーズの結果を見れば理解はできます。では、過去の日本シリーズの覇者の結果を見てみましょうか。
【1970年代】
セ:6回 パ:4回
【1980年代】
セ:5回 パ:5回
【1990年代】
セ:5回 パ:5回
【2000年代】
セ:5回 パ:5回
【2010年代】
セ:1回 パ:9回
【2020年】
パ・リーグ(ソフトバンク)
これを見ると分かるのですが、2000年代までは両リーグ拮抗していたのです。2010年代に入り、途端にセ・パの実力差が出るようになったのです。「DH制云々」は多分違うのではないでしょうか。単純に、この10年ほどで育成方法、プレースタイルで大きな差がついただけでしょう。こうなったら過去に渡辺恒雄氏が提唱した「1リーグ制」、今こそ導入すべきでは?
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