連日テレビに登場しては、日馬富士暴行事件について日本相撲協会及び日馬富士、そしてその場にいた被害者たる貴ノ岩以外の白鵬らを擁護する相撲記者のオッサンとオバサン方。協会批判をし、出入り禁止になって仕事の大半を失うことを恐れるがあまりの行動でしょうが、「既得権益」「癒着」を見るとワクワクしてしまう癖のある私にとっては格好の観察対象であり、これぞザ・老害、ザ・自己保身といった感じで「もっとやれ、もっとやれ!」と応援してしまいます

 テレビのレギュラーコメンテーターが「でも、暴力した時点でダメでしょ?」などと言うと「それは分かります。でも…」という「でも話法」に長けたこいつら、失礼、この紳士淑女の皆様方になり替わり、私も最新鋭OSの「SGK VistaMe」(SumoGoyouKisya VistaMe)を脳内にインストールし、日馬富士引退表明後、コメントをする記者の皆様方的協会擁護文章を書いてみます。写真は焼きカレーです。本文とはまったく関係ありません。
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 その前段として、オレのツイートを引用

sumo

相撲マスコミが面白すぎ。何があろうとも「身内」たる協会を擁護したいナントカカントカ記者クラブとかナントカ友会的なとこに所属する爺さん記者とおばさん記者の詭弁+一般的意見に対する「それは理解できるが、でも…」話法が実に清々しいまでに癒着構造を感じる。こいつら協会出禁で失職だからなw

 今回、日馬富士が引退したのは実に残念な話だ。日馬富士は今年9月場所では3横綱不在の中孤軍奮闘をし、なんとか場所を盛り上げ、せっかく火のついた相撲ブームの熱狂を維持する重大な役割を担った。結果的にあの場所にしても下位力士に目立った活躍がなく、日馬富士の責任感の強さを感じる場所となった。今回残念なことに被害者となった貴ノ岩にしても8勝7敗の凡庸な成績に終わっている。

 日馬富士は稀代の横綱である。けっして大きくない体ながらも、熱心な稽古により16歳でモンゴルからやってきた心細かったであろう少年がここまでの地位を築いてきたのだ。17年間にも及ぶ日本相撲協会。いや、日本国に対する貢献ポイントを考えると、10月25日の暴行事件というものは、取るに足らないといったら言い過ぎではあるが、ややその貢献も踏まえたうえで対処すべきだったのでは、と思っている。

 今回は貴乃花親方さえ伊勢ケ浜親方及び日馬富士の謝罪の機会を受け入れてくれればここまでこじれることはなかった。相撲協会とはいえど、「一つの組織」なわけです。ね、テレビ○○さんだって組織の論理ってものあるでしょ? 仮に女子便所に盗撮用のカメラが仕込まれていたからって、それをいちいち自ら報道しますか? えっ? 私、知っていますよ。テレビ○○さんの8階の女子便所に2008年に盗撮のカメラが仕込まれていたけど、うちうちで処理したこと。

 つまりね、相撲ってのはね、サラリーマンと違って全国民から注目される存在だけど、内情は普通のサラリーマン組織と同じなんですよ! 組織内のあまり言いたくない話ってのをいちいち公にしますか? いちいち警察に言いますか? 普通は内部でまずは相談し、それでも折り合いがつかなければ外部機関や警察に相談するってのが筋であり、手順でしょ?

 ましてや、大功労者ですよ! もし総理大臣が話を聞かずにスマホをいじっている1年生議員を殴った場合どうなります? 1部上場企業の創業社長が睨み返してくるような態度の悪すぎる新入社員をプラスチックのリモコンで殴った。確かにホメられることではありませんが、そのぐらいは「愛のムチ」と捉えられるでしょうよ。

 いいですか。相撲ってのは歴史ある「神事」の面もあるんですよ。我々一般の論理とは異なる世界で生きているだけに、公益財団法人としての立場も与えられている。いわば国からお墨付きを与えられた状況でとにかく「良い相撲を見せる」。これに対して協会及び各部屋、そして親方と力士は一丸となって頑張っているんです。

 いわば国民のために必死になっているだけなんですよ! 日馬富士だって、そういった事情は分かっているだけに、相撲界の発展のために品格に欠ける貴ノ岩に先輩として、そして頂点に立つ者として若干厳しさはあったものの「指導」をしたんです。会社だって上司は「指導」するでしょ? しかも、横綱の重責があるがために、その責任感からつい手が出てしまった。それだって将来横綱になるかもしれない貴ノ岩の将来のことを思ってのことです。

 こうした行動を取った日馬富士の気持ちも私は分かります。そして、問題は貴乃花親方ですよ。巡業部長という立場である以上、まずは協会に報告するのが義務でしょうよ。それなのに一切の面談を拒否するばかりか、謝罪も受け入れず、貴ノ岩をひたすら隠し続ける。これが公益法人の理事という要職にある者の取るべき態度ですか! 

 私はこうした面から、本来は日馬富士の引退というあまりにも角界、そして日本にとっての損失となる事態を防げなかったことを残念に思います。力士の重圧。これはすごいものですよ。我々凡人には計り知れないほどのものがあり、時には暴力沙汰もある。そういうことも含めての大相撲ですし、伝統をもって最適化され、何百年も続いているのではありませんか!

 プロレスを見てくださいよ。試合中に亡くなるレスラーがいたり、道場でのいじめもあるというではありませんか。それなのに、今回の日馬富士の件ほどは大きく報じられない。これは日本全体で大相撲をいじめているということにほかならず、伝統を捨て去ろうという蛮行である、そう私は断言したい次第でございます。

 だから、これ以上協会を叩いても仕方がありませんし、これからは貴乃花親方に協力的な姿勢を取ってもらうことこそ、大相撲の発展に繋がり、ひいては我々国民に夢を与えてくれるのだと思います。そのためにはまず、日馬富士の引退撤回という判断を横綱審議委員会が行うことを私は要望したいですね。貴乃花親方には、協会の一員である、ということをまずは思い返していただきたいところです。


--終わり。

はぁ、10分ぐらいで書いたけど。OS SGK VistaMe、いらねぇー