「粉瘤(ふんりゅう)」を取る手術をしましたので、その時の様子を振り返ります。粉瘤とは、ちょこっと皮膚が盛り上がっているようなところに入っているしこりのようなもので、気にはなるものの別に除去する必要もないのでまぁ、いいかと放置するも時々触ってしまうようなものですね。私の場合は、右腿の外側にありまして、最初に存在に気付いたのは1991年のことです。あれから26年、少しずつ大きくなってきて、「そろそろ取るかな」と判断し、9月26日に外科へ行き、除去することにしました。なお、当ブログのエントリーにはグロ画像があります。その画像の前はスペースを大量に開けるのと注意喚起を行いますので、そこらへんご注意くださいませ。
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粉瘤とは何か、ということについては、もうWikipediaに説明を頼ってしまいましょう。

粉瘤腫(ふんりゅうしゅ)あるいはアテローマ(atheroma)とは、新陳代謝によって表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の嚢胞性病変の総称(-omaという接尾語をもつが新生物とは考えられていない)。表皮嚢胞(epidermal cyst)あるいは類表皮嚢胞(epidermoid cyst)とも呼ばれる。
1991年、17歳の若き日の私は腿のところにおできができ、そこを潰すとキュルキュルという音を出すかのように大量の膿が小さな穴からスネーク花火のごとき状況で飛び出て、これはこれは楽しいわい、と感じ入りました。膿はしばらくそこから出続けたのですが、数ヶ月が過ぎると完全に塞がってしまい、膿を出すことは不可能になりました。膿が出た頃は、爪でギュッと挟むとキュルキュル! と膿が飛び出したのですが、もはやこれはメスで開けて出すしかなくなるような状態になったのです。

そして20歳ぐらいになった頃、しこりがあることを発見します。「もしや足癌」というものじゃねぇの? なんて思ったのですが、まぁ、そんなこともないかな、と放置してから早や26年、そろそろ取るか、と決意し、それほど忙しくなかった2017年9月26日、近くの総合病院の外科へ行ってきました。

ネットを見ると、粉瘤を取ろうとした人は医師に相談したところ「今からやる?」と言われ、仰天したものの、案外すぐに終わってホッとしました、みたいな感想が書かれています。私の場合もその通りです。さて、手術とその後の状況を紹介する前に、結果的に手術を終えた後どんな見た目になったの? を紹介します。

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左の布状のものが短パンです。これは手術から8日後に抜糸した時の写真です。粉瘤はなくなり、表面は平らになりました。それでは手術の様子を振り返ります。

元々これが粉瘤であることは人間ドックでも確認していたほか、ネットでも情報は見ていたため、把握していました。だから、取る必要もない、という最低限の情報も理解しております。しかしながら、「自分の身体の中にある余計な物体を見てみたい!」という欲望もあるわけですよ。生きていると余計なものが体内で生成されていき、それらを取り出してあぁ、スッキリ、みたいなものですね。過去に、扁桃腺が腫れて声が出なくなった際、扁桃腺に大量の膿が溜まっていたことが分かったのですが、喉の奥に注射を刺し、それを取り出しました。初日に10mlほどの膿を取り、翌日もう一度血混じりの膿を取った時の写真が以下です。(グロいので、スペース開けますね)






















(もう少しで出ます)





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さて、そして粉瘤です。ネットの体験談を読むのと同様に、医師は「今からやる?」と言います。私は「はい、ぜひ!」と頼みすぐに開始。以下、手術の手順です。この時私は短パンを履いておりました。患部は右腿の外側です。

1.手術台にうつぶせになる。長方体の硬い枕に顎をつけ、パンツ一丁になる(ここから先、手術の様子は私は見られません。何せ腿なものですから……。腕とかだったらじっくり見たとは思うのですが。

2.タオルを診察台に敷きます

3.患部を囲む紙のようなものをかぶせます

4.(多分)切る場所を患部に書き込みます

5.医師が患部を触り、粉瘤自体の大きさが把握できたところで、周辺も含め局部麻酔を打っていきます

6.麻酔はすぐに効きます

7.「ここは痛い?」などと麻酔を刺した場所と近い場所についても聞きます。「痛くありません」と言ったらそこにも麻酔を打ち、摘出にあたって痛くないようにします。

8.麻酔が効いたところで、メスとハサミを使って皮膚を切除します。

9.粉瘤を取り出せるほどの大きさになったところで、粉瘤摘出の準備を開始します。

10.鉗子とハサミを使い、粉瘤と脂肪や肉と接する部分を切っていきます。

11.粉瘤の周囲をすべて切り、体内から取り出すところまで来ました。

12.鉗子を使い、取り出します

13.また、粉瘤を取り出した場所は祠のような空洞になるため、そこに血が溜まります。

14.その血を溜めこまぬためにも、管を入れ、患部に貼りつけた脱脂綿に管を経由して血を吸い取るようにします。

15.縫合します。

16.その作業が終了したところで、絆創膏を貼り、さらにシャワーを浴びることができるよう、防水用のシートを貼ります。この間約15分ほどです。麻酔が効いてからはまったく痛くありません。

【とりあえずここで終了】

そして、その後は【1】翌日、消毒をする。ここで管は抜く【2】その2日後にもう一回消毒をする。この時はもう管を入れない。【3】手術から8日後、抜糸をする。一応絆創膏は貼る。


という形で終わります。治療費は国民健康保険があり、4910円、以後消毒・抜糸を3回やりましたが、毎回350円でした

以下、写真だけお見せします。粉瘤のサイズは横2.5cm、縦1.5cmほどでしょうか。撮影をするために一旦持ち帰らせてもらい、撮影終了後すぐに病院に戻しました。人体の一部を処分するのは一般家庭では本来やってはいけないそうです。病院が特別に許可をくれ、「すぐに戻しなさい」という約束を守る条件で撮影をしました。ここから先は本当に気持ち悪いので、見たくない方は見ないでください。


























もうすぐです










見たくないならここで閉じてください













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以上、「粉瘤」の手術でした。