3月25日に発売された拙著『電通と博報堂は何をしているのか』の初速が良いようですので、えぇい、続けざまに広告業界の話をブログで書いてしまうぞ。なんといいますか、広告業界の慢性的残業過多を問題視するのも必要ではあるのですが、時にはバカな話も書きたいな、と思うわけで、今日は広告業界の電話にまつわるバカ話を書いてみます。


 
 何よりも、ぶっ飛んだ人が多く、とにかく飽きないんですよ。ざっと思いつくことを書きます。ちなみに、広告業界バカ話については、電通出身の前田将多さんの『広告業界という無法地帯へ』にたくさん書かれていますので、こちらもどうぞ。4月8日に前田さんと、あと元電通の田中泰延さんと一緒に大阪でイベントやります。

広告業界という無法地帯へ
前田 将多
毎日新聞出版
2017-03-02



◆「はい、電通です!」の電話

 就職活動の時、電通が第一志望だったA氏は、内定を獲得することができず、泣く泣く博報堂に入社した。しかし、電通への思いが忘れられないため、会社に電話がかかってきた時、気分だけでも電通マンになろうとし「はい、電通です!」と電話に出ていた。

◆ 恐怖の昼休み電話

 ビジネスマンたるもの、会社にかかってきた電話には丁寧に対処しなくてはいけないが、昼休みを大事にする博報堂社員のオッサン・B氏は12時~ 13時の間に電話がかかってくると「ニッポン全国昼休み!」と叫び、電話をガチャンと切っていた。それをやられると大切な取引先が激怒する可能性もあるので、B氏が電話を取らぬよう、別の部員が昼休みを使い、電話番をせざるを得なくなり、結局B氏は部員の大切な昼休みをムダにしたのであった。

◆バカ電話メモ帳&罰金

 オレのいた部署は、妙に仲が良かったのだが、部員用のメモってあるじゃないですか。名前が印刷されていて、それに丸をつけて用件を書いて机の上に置いておくってやつが。ある時、普通に名前を呼んでいては面白くない、ということで、各人が「サザエさん」に登場するキャラになったのだ。年齢順にやっていったのだが、「波平」「マスオ」「サザエ」「カツオ」「中島君」「三河屋のサブちゃん」に加え、なんと「タマ」がいた。

 電話を引き継ぐ時などは、アニメに登場する呼び方を使わなくては100円の罰金という制度になった。つまり、「波平」 が「マスオ」を呼ぶ時は「マスオ君」と言わなくてはいけない。その一方、「カツオ」が「マスオ」を呼ぶ場合は「マスオ兄さん」と呼ばなくてはいけない。「中島君」が「サザエ」を呼ぶ時は「磯野のお姉さん」と呼ばなくてはいけない。咄嗟に判断しなくてはいけないため、案外罰金は貯まっていった。

 メモ帳にはネットからDLしたキャラクターの顔を貼り付け、恐ろしいことに2ヶ月ほどこの呼び名を使い続けたのだった。しかも、「サザエさん」に飽きた時は、「音楽家」にしようということで「バッハ」「ベートーベン」「ハイドン」「ガーシュウィン」 「スメタナ」と呼んでいたのである!

 ちなみに、前出「タマ」役の美人派遣社員女性は何があろうとも「ニャー」としか言えないという最も厳しい状況にあった。だから、その相手の方を向き、「ニャー」と言う。気付いてもらえないと彼女は「ニャー」を何度もいう羽目になった。ちなみに私は「中島君」だった。理由は眼鏡をかけていたからである。貯まった罰金を使い、時々皆でアイスやビールを買っていた。

 ◆〇〇は死にました、電話


 やたらと忙しく、仕事に遅延が発生していたC氏。しかしながら、C氏の元には電話が殺到。居留守を使うことにしたのだが、とにかく他の部員に迷惑がかかるということで半ば逆ギレしたC氏は「オレが死んだことにしてくれ」と他のメンバーに 伝えた。

 他のメンバーは律儀にその言い分を守ったが、ある時「死因はなんですか?」と聞かれ、答えられなかったため、C氏に死因を聞いた。テンパり状態が続いていたC氏はヤケクソになって「淋病と梅毒とコンジロームとクラミジアとエイズを併発させて 死んだってことにしとけ!」と言い、この理由を使ったのだが、妙に納得されたという。

  というわけで、広告業界バカ電話ストーリーでした!