さぁ、ついにNews Picksコメント問題にネット界の黄蓋(火中の栗拾い)・徳力基彦さんが参入です!

ネットで批判されるのが嫌ならネットで情報発信なんかやめた方が良い?



元ネタとなった境治氏、常見陽平氏の「News Picksはなんとかしろ」という問題提起へのリンクは徳力さんの文章に貼られていますので、そちらを参照してください。

ま た、今回「誹謗中傷やめろ」と名指しされた三上俊輔氏もブログで反論しており、なかなかこうなると4日程はネット上を盛り上げるネタに昇華してしまうわけ です。そこに、徳力さんが黄蓋っぷりを発揮し、「ケンカ両成敗」的にすべく栗拾いを開始。さらには「いんたーねっとは2000年代ちゅうばんからおなじも んだいをかかえていたよーーーー」といった冷静かつ冷徹かつ冷めた身も蓋もない結論を述べ、さすが黄蓋、蓋を外してしまいますなぁガハハなんて思うのであ ります。

しかしながら、境氏、常見氏のNews Pickのコメントがむかつくという気持ちも良く分かる。その大きな要因が、ピッカーと呼ばれる方々が実名のそれなりの役職を持った方々であるという点にあるのではないでしょうか。

な んとなく、実名・所属先が明示されていたら、コメントもお上品なものになるのかと思いきや、結局ピッカーの皆様はどこかのベンチャー企業の社長さんだった りするわけで、正直怖い者知らずなワケですよ。たとえばこれが「みずほ銀行国分寺派出所前支店 主任・吉田弘文」とかいうヤツがピッカーで「クソ記事。し かもこの記事書いたヤツ顔がムダに長い。つまらん。うんこ食ってろ」なんて書くことはない。

理由は、「みずほ銀行の行員がこんなこと書いていて!」みたいに会社が炎上するから。

しかし、ベンチャー社長であれば、「オタクの社長元気ですね(苦笑)」なんて部下が言われる程度。

以前、ヤフーの社員がヤフー個人の著者である永江一石氏に「しょーもない記事だ」と書き、永江氏がヤフー個人を辞めるという騒動がありました

所 属先があり、顔が見えるとすごく「生々しい」んですよね……。こいつ、部下もいるだろうし、家族もいるだろうにこんなこと言って……。あぁ、人間のドス黒 さって見えるんだね……、みたいな気持ちになる。あとは、はてブとか2chみたいに匿名だと「まぁ、しょうがねぇか」という気持ちになれるけど、実名だと クレームのつけがいがあるというか、そいつの社会的信用をも貶めることができるのでクレームつけるか、いや、むしろオレの評判落ちるかも、どうしようどう しよう、みたいな悩める男・ジャン・バル・ジャンみたいになってしまうわけです。

「建設的な議論が展開されると思ったのに…」「批判は甘受するけど、単なる揶揄なんてないと思ったのに…」みたいな気持ちになってしまう。元々理性的な言論空間として期待をしていたのに、実際はそうなっていないところから、余計に腹が立つ。

しかも、その後もそいつがドヤ顔決めた腕組みポーズのアイコンなんて見ようものなら、怒りがふつふつとわいてきて、そいつの実名を挙げてネット上叩きたくなる

かくして、その人の名前は「悪口男」として未来永劫ネットに残り続けるのでした、めでたしめでたし。一方のクレームをつけた側も「ネットに向いてないバカww」「批判されるのイヤならネットに書くなよwww」なんて言われてしまう。

まぁ、結局ネットが実名制になったところで、あんまり変わらないというのは安倍首相のFacebookのコメント欄で 執拗に韓国との国交断行を訴えるような皆様方が実名であることで、証明されているわけです。はてブはクソである。2chはクソである。この認識が定着した 今、両サービスはクソとしてその存在価値をキチンと認められたので、今こそ我々は「News Picksもドヤ顔クソ自己顕示欲強い会社でだけエラいオッサンの吹き溜まり」という認識を持てば、心穏やかなピックされされ人生を送れるのではないで しょうか。

まぁ、人間は好きな人とだけ付き合っておき、どーでもいい連中とは距離を置く、ということでいいのではないでしょうか。それでは幸せな人生をお送りください。

そして今回も徳力さんには「あっぱれ!」を送りたいと思います。次の栗拾いも楽しみにしております。