東洋経済オンラインの〈「スター・ウォーズ」にイラッとする人の目線みんなが大好きという前提で話をするな〉という座談会に、赤木智弘氏、おおたとしまさ氏、常見陽平氏と参加した。

ここでは元々『「罪と罰」を読まない』(文藝春秋)という書籍を参考にし、『スター・ウォーズ』(以下SW)を観たことのない赤木氏と私が勝手にストーリーを予想する、というくだりが少しだけ出てくる。元々そういった座談会だと思っていたのだが、サブカルマウンティングや、メディアによる「オラ、これは盛り上がるべき案件ですよ!」という押し付けうぜぇなうんこ食ってろ、という話に収束したのである。

オレはSWを観たことはないのだが、理由は特にない。観たいと思ったことがないだけであり、それ以上でも以下でもない。

しかしながら、座談会ではあまりSWがどんな話だと予想する? という話にはならなかった。さらりと流された。さて、オレなりのSWがどんな話だと予想するかをここで書いてみよう。

オレは『ジェダイの復讐』(今は「帰還」)という回があることは知っていて、登場人物にダースベーダ―とヨーダとスカイウォーカーとレイラ姫と、凸凹コンビのロボットがいることは分かっている。ハリソン・フォードも何かの役で出てくることは知ってる。ストーリー自体はウェブで検索すればいくらでも出てくるだろうが、まったくしない状態で勝手に予想してみる。



昔々、地球から遠く離れた場所に、地球と同じように空気もあって水もある星がありました。こういった人類が住める星は色々とたくさんありまして、その中の一つの星は「ダースベーダ―」と「ジェダイ」という悪いヤツが牛耳る星(Xと呼ぶ)です。

その星と隣り合う星(Yと呼ぶ)の王様は、Xとは違い慈悲深い人のため、民衆も皆王様を慕っていました。Xからの攻撃を受けつつも、なんとかYは対抗していましたが、ある日、ダースベーダ―率いるロボット軍団が、Yを攻撃し、植民地化してしまいました。

その際、ダースベーダ―は王様の愛娘・レイラ姫を誘拐し、Xに連れ帰ってしまうのです。レイラ姫はダースベーダ―の居城に幽閉され、辛い日々を送っています。

そんな可哀想なレイラ姫を救うべく立ち上がったのがY星有数の剣闘士・スカイウォーカーです。スカイウォーカーは、ライトセーバーと呼ばれる剣を携え、ダースベーダ―とジェダイに戦いを挑むのです。

スカイウォーカーの持つライトセーバーは善人の光ということで緑色になり、ダースベーダ―は邪悪の象徴ということでピンクの光を放ちます。

実はここに伏線があります。ダースベーダ―は元々Y星の優秀で勇敢な大臣だったのですが、ジェダイの陰謀により精神をコントロールされ、「ダークサイド」に落ちてしまうのでした。ジェダイの傀儡政権の親玉として悪行の限りを尽くすダースベーダ―とスカイウォーカーの戦いが始まる!

スカイウォーカーは、魔法使いのヨーダと、2体のロボットコンビを中心とした精鋭部隊でY星のX軍を見事撤退させ、ついに植民地支配から脱却させY星のスーパーヒーローになります。そして、ヨーダとロボットを含む大編隊でX星に小型飛行機で飛び、レイラ姫が幽閉される城を目指します。

絶世の美女であるレイラ姫を助けたいと考えるY星の忠臣達の士気は高く、X星のロボット軍団を苦しみながらも次々撃破。見事に城に突入したスカイウォーカーはついにダースベーダ―の姿を城の天守閣で発見。そこで壮大なる宇宙チャンバラが開始し、ダースベーダ―を倒します。

実はSWは、1978年に公開された作品は「エピソード3」といい、その後の作品は、昔に戻っていく形を取っています。そう、ドラゴンクエストI~IIIの流れですね。

ですから、エピソード1と2については、善人だった時代のダースベーダ―がヒーローとして活躍し、スカイウォーカーが彼を尊敬している様が描かれます。2ではダースベーダ―がダークサイドに落ちるまでの苦悩が描かれるとともに、スカイウォーカーが悪者に変化しようとするダースベーダ―をそれでも尊敬し続けようとする葛藤が描かれるのでした。

そして、話はエピソード7『フォースの覚醒』にまでたどり着くのでした。フォースとは、ジョジョで言うところの「波紋」であり、ガンダムにおける特殊能力「ニュータイプ」のようなもののことです。