かつてテレビブロスで「村上春樹特集」ってやつを作りました。その時は「アノ話題の人に『OSハルキ』 をインストール!」という企画をし、麻生首相(当時)に「やれやれだ。どうしてメディアは漢字の読み方違いばかりあげつらうのだろうか。僕は葉巻に火をつ け、モスコ・ミュールを片手にビーフ・パイの芳醇な薫りをかぎながら、このことについて考え続けた。しかし、答えは出ない。あとは小便して寝るか、スリー ストライク、アウト、以上だ。これ以上でも以下でもない」みたいなことをフザけて書きまくったワケですよ。

 で、先日は平成の逆バリ王こと長谷川豊氏についてブログを書きましたが、今回は「OSユタカ」をインストールし、逆バリブログを書いてみようかと思います。別に同氏だったらこう書くであろう……ということではなく、あくまでも「逆バリ芸」ってどうやってやるのかの実験である、そうお考えいただきたい。

 同氏も本気で思っているのであればいいのですが、「逆バリすることこそ我が存在価値」と思って無理に書いているのであれば、それはそれで気の毒なことであります。というわけで、私も心にも思っていないことを書いてみて、同氏の苦悩を味わってみますね。

 と思っていたら、長谷川氏の逆バリ芸が再び炸裂! 「2度目の大西議員叩きはなんだか違う気がする」-BLOGOS このブレない芸風は称賛に値しますね。それでは、以下の想定の元に一発ブログ書いてみますか。

【案件】人気アイドルグループ「九州王子様」(仮)メンバーのYOSHIKAZU(24)が大麻所持で逮捕、マスコミが一斉に大騒ぎ。朝の情報番組では35分もの時間を割いてYOSHIAZUについて報じる。

◆タイトル:YOSHIKAZUさんが大麻所持で逮捕 これってそこまで大騒ぎすべきことか?

 YOSHIKAZUさんが大麻所持で逮捕された。初犯なので恐らく執行猶予がつくことだろう。こうした大麻所持については過去にも何度も取材をし、報じ てきただけに、僕の見立てでは執行猶予がつく。2回目は、ダメだ。過去にマトリ(麻薬取締官)に取材したところ、大麻所持というものは大体はタレコミから 発覚するという。YOSHIKAZUさんも人気商売なだけに、ライバルからのやっかみがあったのかもしれない。ここでは「YOSHIKAZU容疑者」と書 くことは控えたい。僕は彼のことを取材したことがあるけど、本当に気のいい青年だ。だからこそ第一報を聞いた時は


 なぜだ……


 と絶句するとともに、ふつふつと怒りが湧いてきた。YOSHIKAZUさんにおかれては、もう二度と大麻に手をそめて欲しくはない。せっかく育て上げて きた事務所に対する裏切だし、ファンに対しても背徳行為だと思う。しかし、だ。敢えて言いたいのだが、う~~~~~~ん、マスコミの連中さぁ


 そこまで大きく取り上げるほどのことか?


 僕もマスコミの立場で過去に何度もこの手の報道はしてきたし、解説もしてきた。理由は「数字が取れるから」だ。これが一義的な理由である。

 しかし、今は安保法制で議論が発生しているし、新国立競技場の建設、それに消えた年金、姉歯物件の耐震強度の問題、さらにはマクロ経済スライドによる年 金額の減少に、多発する業務上横領などもっと取り上げるべき重要なネタが多過ぎる。自民党の大西議員叩きや、単なる一作家である百田尚樹氏叩きなんかをし ている場合でもないし、もっというと、たかが一芸能人が大麻で捕まったというだけであーだのこーだの専門家ぶった連中や、薬物に対してなんの知識もない素 人どもが好き放題言ってるのは意味がない。


 さらに、YOSHIKAZUさん逮捕に関する報道があぶり出したのは、メディアに潜むタブーの可視化である。結局メディアは広告主の言いなりだ。トヨタ の米国籍の役員が薬物を輸入した件で逮捕された時の扱いと比べてみて欲しい。僕が取り寄せたデータでは、朝の情報番組では平均7.57分だった。 YOSHIKAZUさんとの扱いが違い過ぎる。こうしたところに「メディアリテラシー」の重要さを感じるのである。僕にも子供がいるから分かるが、扱いの 大きさが事件の重大さに比例していると子供達は思ってしまう。

 強調する。YOSHIKAZUさんがやったことは間違っている。しかし僕が言いたいのは、そもそも大麻に対して厳し過ぎないか、ということだ。姉歯物件の時も僕は同じことを主張した。合理的に考えて、法律が絶対正しい、というわけでは必ずしもないのである。安全基準が過去の基準に照らし合わせられ、現代にそぐわないということもある。

オランダなどでは大麻は合法だし、かつて忍者は大麻を育ててそこをジャンプし、足腰を鍛えたというではないか。また、麻を使ったロハスなファッションの方もいくらでもいる。

 もう一度言う。YOSHIKAZUさんは悪い。それは現状の法律を破ったからだ。だが、法律自体が果たして本当に正しいのかどうかは多面的に見る必要が ある。大麻が解禁された国では、当然議論はあったことだろう。だが、解禁を決断した。オランダの自殺率は日本ほど高いか? オランダでは、ワークシェアの 概念もあり、人々は幸せに生きている。しかも、男女ともに背が大きく、スポーツは強い。風車だってキレイだし、オランダのチューリップは好きだ。

 大麻を解禁したからといって、決して国力が下がるわけではない。

 YOSHIKAZUさんの逮捕をきっかけに、メディアリテラシーと法律の正当性について皆さんも考えて欲しい。



以上、終了。なんだか他人になりすまして書くのって書いてる時は楽しいけど、終わると激しく虚しい気持ちになるな…。まったく本気で書いてないんだもんな。ただ、同氏のブログは「本気論 本音論」なだけに、本気なんだろうなぁ。これまたすげぇよな。